【大相撲】歴代横綱の金星配給ランキング!最多記録の真相と理由
大相撲の土俵で観客を最も沸かせる瞬間といえば、平幕力士が最高峰の横綱を撃破する「金星」の瞬間です。座布団が舞い散る歓声の裏で、土をつけられた横綱には屈辱の記録として「金星配給」が刻まれます。ファンの間では「歴代で最も金星を配給してしまった横綱は誰なのか」「なぜ大横綱と呼ばれる名力士ほど配給数が多いのか」といった疑問が常に議論の的となってきました。
相撲界の歴史を振り返ると、最多配給数を記録しているのは意外にも昭和を代表する大横綱です。本記事では、大相撲における歴代横綱の金星配給数ランキングをはじめ、金星配給率から見えてくる真実、そして北の湖や貴乃花、白鵬、稀勢の里らの残した詳細なデータを徹底分析し、その決定的な理由を紐解きます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:歴代最多の金星配給数は北の湖の43個。2位に貴乃花(41個)、3位に曙(38個)と平成の巨頭が続く。
- 要点2:配給数が多い理由は「弱さ」ではなく、長期にわたる在位期間と休場を避けて土俵に上がり続けた責任感にある。
- 要点3:一方で白鵬は在位84場所でわずか26個と驚異的な対平幕勝率を誇り、純粋な配給率では稀勢の里など近年の横綱に特異な傾向が見られる。
【歴代ワースト】大相撲・横綱の金星配給数ランキングTOP5
大相撲の公式記録において、平幕力士に敗れて金星を配給した通算数の歴代ランキングは以下の通りです。
【歴代横綱 金星配給数ランキング】
・1位:北の湖敏満(43個)|在位63場所・優勝24回
・2位:貴乃花光司(41個)|在位49場所・優勝22回
・3位:曙太郎(38個)|在位48場所・優勝11回
・4位:輪島大士(35個)|在位47場所・優勝14回
・5位:大乃国康(28個)|在位23場所・優勝2回
上位に並ぶのは、相撲史に燦然と輝く大横綱ばかりです。一見すると不名誉な記録に見える金星配給数ですが、歴代1位の北の湖から4位の輪島に至るまで、全員が2桁以上の幕内最高優勝を果たした超一流の力士たちです。このランキングの上位に名を連ねる最大の前提条件は、「長期にわたり横綱の地位に君臨し続けたこと」に他なりません。
なぜ大横綱・北の湖が歴代最多の43個?金星配給が増えた3つの決定的な理由
「憎らしいほど強い」と形容され、21歳2ヶ月という当時の最年少記録で横綱に昇進した北の湖敏満。通算優勝24回を数える大横綱が、なぜ歴代単独トップとなる43個もの金星を配給してしまったのでしょうか。その背景には3つの決定的な理由が存在します。
第1の理由は、歴代2位となる横綱在位63場所という圧倒的な長さです。横綱として土俵に上がり続ける期間が長ければ長いほど、平幕力士と対戦する分母そのものが膨大になります。
第2の理由は、怪我を抱えながらも休場せず土俵を務めた当時の美学です。北の湖は膝の重傷や足首の故障に何度も見舞われましたが、責任感から強行出場を続ける時期がありました。万全ではない状態で平幕の挑戦を受け続けた結果、星を落とす場面が増加したのです。
第3の理由は、対戦相手が「北の湖戦」に照準を絞り全力で挑んできたことです。当時、輪島や若乃花といったライバルとともに一時代を築いた北の湖は、全平幕力士にとって「倒せば一生の誇り」となる最大の標的でした。相手の並々ならぬ執念と研究が、43個という数字を生む土壌となりました。
貴乃花と稀勢の里の記録を検証|配給数と「配給率」で見える実態の違い
金星配給を分析する上で欠かせないのが、単純な配給数だけでなく「在位1場所あたりどれだけ金星を与えたか」という金星配給率の視点です。
歴代2位の貴乃花光司(配給41個)は、在位49場所で41個を配給しており、計算上は「約1.2場所に1個」のペースとなります。平成の大横綱として土俵を牽引した貴乃花も、キャリア後半は度重なる膝や足首の負傷に苦しみ、満身創痍で強行出場した場所で金星を立て続けに配給するケースが目立ちました。それでも土俵に立ち続けた姿はファンの胸を打ちましたが、数字上は配給数を押し上げる要因となりました。
対照的なのが第72代横綱・稀勢の里寛(現・二所ノ関親方)です。稀勢の里の金星配給数は通算12個ですが、横綱在位はわずか11場所(実質的に皆勤したのは数場所)。在位場所数に対する配給率は1.09を超え、短期間での金星配給ペースとしては昭和以降屈指の高さとなってしまいました。新横綱の場所での劇的な逆転優勝と引き換えに負った左大胸筋の重傷が、その後の平幕戦における脆さへと繋がった悲運の歴史を物語っています。
白鵬の圧倒的データ|金星配給数歴代記録から見る驚異の「対平幕勝率」
金星配給の記録において、群を抜く異次元の強さを証明しているのが第69代横綱・白鵬翔です。
白鵬は歴代最長となる横綱在位84場所、通算優勝45回という金字塔を打ち立てながら、生涯で配給した金星はわずか26個にとどまります。北の湖(在位63場所・配給43個)や貴乃花(在位49場所・配給41個)と比較しても、その少なさは際立っています。
白鵬の横綱時代における対平幕勝率は9割5分を超えており、「平幕力士に対して絶対に取りこぼさない」という無類の安定感を誇りました。立ち合いの鋭い踏み込み、卓越した身体能力、徹底したリスク管理により、番狂わせの余地をほぼ与えなかったことが、大相撲歴代記録の中でも特筆すべき鉄壁の数字を生み出しました。
金星獲得ランキング上位の平幕力士たち|横綱キラーと呼ばれた名力士の系譜
配給する横綱がいれば、それを奪い取って名を馳せた平幕力士たちも存在します。歴代の金星獲得数ランキングで頂点に立つのは、元関脇・安芸乃島勝巳の16個です。
【歴代平幕 金星獲得数ランキングTOP3】
・1位:安芸乃島勝巳(16個)|千代の富士、北勝海、貴乃花らから獲得
・2位:高見山大五郎(12個)|大鵬、北の湖、輪島ら昭和の大横綱を撃破
・2位タイ:栃乃洋泰一(12個)|曙、貴乃花、武蔵丸らから多数奪取
安芸乃島は低い体勢からの鋭いおっつけと卓越した相撲勘を武器に、幾度となく横綱を苦しめ「横綱キラー」の異名を取りました。三役に定着すると平幕ではなくなるため金星獲得の権利を失いますが、平幕上位と三役を行き来する実力者こそが、歴史的な金星ハンターとして相撲ファンに強烈な記憶を刻んでいます。
【金星 配給 ランキング】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:大関や関脇が横綱に勝った場合も「金星」になりますか?
A1:いいえ、金星にはなりません。金星はあくまで「前頭(平幕)力士」が横綱に勝利した場合のみに適用される規定です。小結や関脇、大関といった三役以上の力士が横綱を破っても金星とは呼ばれず、配給数にもカウントされません。
Q2:金星を1個配給・獲得すると、力士の手取り給与はどう変わりますか?
A2:平幕力士が金星を獲得すると、日本相撲協会から支給される「力士褒賞金」の基準額が1個につき10円(実際の支給額は場所ごとに4,000円相当、年6場所で2万4,000円)加算され、現役を引退するまで生涯にわたり毎場所支給され続けます。一方、横綱側に給与減額などの直接的なペナルティはありませんが、地位の権威に関わる心理的・評価的打撃を受けます。
Q3:1場所で最も多く金星を配給してしまった横綱のワースト記録は?
A3:昭和以降の1場所最多金星配給記録は「5個」です。昭和30年代の初代若乃花や吉葉山、大乃国、平成期では曙や若乃花(3代目)などが1場所で4〜5個の金星を配給した記録が残っており、いずれも怪我を押しての強行出場や極度の不調が重なった場所でした。
まとめ:金星配給記録が物語る横綱の重責と大相撲の歴史ドラマ
大相撲における金星配給ランキングは、単なる失点の記録ではなく、「どれだけ長く最高位の重責を背負い、怪我やプレッシャーと闘いながら土俵に立ち続けたか」という横綱たちの壮絶な勲章でもあります。
北の湖の43個や貴乃花の41個という数字の背景には、休場を良しとせずファンの期待に応えようとした昭和・平成の名横綱たちの矜持が宿っています。そして白鵬の残した驚異的な配給阻止率は、近代相撲における一つの到達点といえます。本場所の土俵を観戦する際は、平幕力士の金星獲得劇とともに、それを迎え撃つ横綱の気迫と歴史的記録のドラマにもぜひ注目してください。 (出典: 金星 配給 ランキング(Yahoo!ニュース))